眠れないのは寝ている場合ではないから|睡眠の5つのコツ
2020/02/11
良い睡眠にする5つのコツ
〈眠れないのは寝ている場合ではないから!?〉
日本は睡眠不足大国と言われています。
睡眠不足による経済損失は15兆円とも言われています。
睡眠不足は、自律神経失調やうつなどの方に共通して起きている症状です。
では、なぜ睡眠がうまく取れないのか?
その原因は、「寝ている場合ではない」という状況だからです。
どういうことかというと、
頭では、眠りたいと思っていても、
本心では寝ていていいのだろうか?と寝ることに抵抗している場合が少なくないのです。
・やらなければいけないことがある。
・やり残していることがある。
・解決できていないことがある。
・未消化な問題がある など、
本心の部分では休んではいけない、と認識していることが多いのです。
以前私もそうでした。
もっと仕事の勉強をしなければいけない!と思いながらも先送りにしてやらずに寝ている時期がありました。見事に途中で起きて、それから眠れずに朝までうつらうつら起きている状態でした。
日中はもちろんボーッとして施術に集中できないという悪循環になっていました。
ようやく勉強し始めると、布団にいる時間は短くなりましたが、途中で起きることもなく6時間はグッスリと眠れるようになりました。
患者さんの中で不眠症の方に「もしかすると寝ている場合ではないとどこかで思っていませんか?」と問いかけると、「そうですね!確かにそんな感覚あります」と返ってくる方が非常に多くいらっしゃいます。
〈睡眠障害4つのタイプ〉
睡眠障害には4つあります。
・入眠困難
・中途覚醒
・早朝覚醒
・浅眠状態 です。
このどれも共通しているのが、頭と体が眠る準備ができていないのです。
具体的には、心も体もどこか緊張状態が起きているのです。
体では、胸や背中・首・肩がこわばることで寝ている安静時の呼吸が小さくなり、体の回復が充分に出来なくなります。朝から疲れているのは、この安静時の呼吸の小ささが大きく影響しています。
心(頭)では、不安や焦りなど寝ている場合ではない状態で、常にアイドリング状態でエンジンを切ることができない状態になっています。
また、「寝なきゃ!」となっていればいるほど眠れません。本来睡眠は眠たくなって寝るものです。「寝なきゃ!」というのは意思です。意思は交感神経が働きますのでますます眠れなくなります。
〈心と体はつながっている〉
自律神経は頭で起こっていることを体に伝える神経なので、頭が落ち着かない状態であれば、体も落ち着かない緊張感が現れます。
良くも悪くも心と体は連動しているので、どちらか一方が落ち着いていないと真の休息はできなくなってしまうのです。
この状態が続くと、自律神経失調症からうつへと症状が進んでいくことになります。
大切なのは、心も体も休んでも良いと自分にOKを出してあげることです。
「寝るのも仕事のうち」です。人間常に覚醒しているなんてできません。休むことでより創造的になり、パフォーマンスが上がってきます。
〈眠るコツ〉
眠る時のコツは、
・寝る前にはパソコンやスマホで脳に光の刺激を入れないこと。
・豆電球の電球色の電気スタンドや間接照明で読み慣れた漫画や雑誌などを読むこと。(これオススメ!)
・夕飯は寝る2時間前に済ますか、お腹いっぱいに食べすぎないこと。
・「一日お疲れ様。おやすみ」と自分に伝えてあげること。
・3分でも良いので手足のストレッチをして緊張を解いてから寝ること。
ぜひお試しください。