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自律神経と筋肉の関係|自律神経失調症なら藤沢市、横浜市「施術院ここから」

2020/12/01

自律神経と筋肉の話

【自律神経と筋肉の話】

 

 

こんにちは。

神奈川の藤沢市・横浜市から多く来院されている

自律神経に特化した整体院、施術院ここからです。

 

 

今回は自律神経と筋肉のお話です。

 

 

少し専門用語が出てきますが、

これを知っておくと、

あなたの自律神経を整える重要なヒントとなりますので、

最後までご覧頂ければ幸いです。

 

 

 

自律神経のアンバランスによって出てくる体と心の症状は非常に様々です。

 

 

 

《体の症状》

・背中の痛み

・慢性的(長く続く)首や肩の張り、痛み

・息苦しさ

・めまい(ふらふら・ぐるぐる)

・食欲のムラ(食べれる時と食べれない時の波が大きい)

・便秘または下痢が続く(便秘と下痢を繰り返す方もいます)

・眠りが浅い、眠った気がしない、寝ても疲れが取れない

・ノドの違和感、つまり感(ヒステリー球)

・頭が重い、スッキリしない

・耳鳴りがする

・ダルさが抜けない

・両手足のシビレ

・文字が頭に入ってこない、本が読めない

 

 

 

上記のような様々な症状が出てくることを、不定愁訴(ふていしゅうそ)と言います。

 

 

 

自律神経症状は、

体の症状に限らず気持ちの部分にも影響が及びます。

 

 

《気持ちの症状》

・すぐイライラしてしまう

・急に悲しくなる

・不安なことで頭がいっぱいになる

・同じことをぐるぐると考えてしまう

・休みの日はやる気が起きない、体を休めることでいっぱいいっぱい

・自分に焦りを感じてしまう

・自分はダメだ…と自己否定してしまいがち

・パニックになってしまいやすい

・集中力が出ない

 

 

 

 

体の症状も気持ちの症状も自律神経がアンバランスになっていることで

このような症状は何倍も起きやすくなります。

 

 

 

 

こうした自律神経のアンバランスが起きている方の体の特徴があります。

 

 

 

 

それは、

筋肉に力が入り、硬くなっていることです。

 

 

 

 

筋肉に力が入り、体が縮こまると、

脳への血流が少なくなり、呼吸も小さくなります。

 

 

 

 

血流と呼吸が十分ではなくなると、

体の機能は正常ではなくなります。

 

 

 

 

つまり、

全身をコントロールしている自律神経の働きが

アンバランスになり、様々な症状が出てくるのです。

 

 

 

 

私たちは、

辛い症状があると、体に力が入り、

体に力が入る(筋肉が硬くなる)と、さらに症状が出てきます。

 

 

 

自律神経がなかなか整わない理由として、

こうした悪循環にはまってしまうんですね。

 

 

 

 

 

では、

筋肉はどのような時に硬くなるのでしょうか?

 

 

 

ここからは専門用語が出てきますが、

わかりやすく説明していきます。

 

 

 

 

 

筋肉の収縮(硬くなる)には2つの収縮方法があります。

①コンセントリック収縮(動き)

②エキセントリック収縮(支える・耐える)

 

 

 

 

①のコンセントリック収縮はどういう筋肉の使い方かというと、

歩く・物を取る・作業するなど、日常的に体を動かすときの使い方です。

 

 

 

②のエキセントリック収縮は、

重力に対して体を支えるときに使われる筋肉の働きです。

姿勢をキープしたり、重いものを持つときに体を支えたりするときの筋肉の使い方です。

 

 

例えば、ビデオカメラで撮影するときに手ブレを起こさないようにしっかりと固定しているときや、

女性が腕からバッグを下げて持っているときのように、

筋肉が縮みもしないけれど伸びもせずに筋肉が負荷に耐えているときの使い方です。

 

 

 

 

この重力に耐えているときの使い方は、

私たちはしばしば無意識に行なっています。

 

 

 

 

 

ここで少し、ご自身の体で体験してみましょう。

 

 

 

 

真っ直ぐに立っている状態から、

少し前に傾くと背骨横の背中の筋肉が硬くなるのがわかると思います。

 

 

 

 

これは意識して力を入れようとせずに、

倒れないように筋肉が反応して支えてくれるのです。

逆に、少し後ろ重心にすれば、太ももの前が支えてくれます。

 

 

 

このように、私たちの筋肉は、意識的に伸び縮みさせるコンセントリック収縮

無意識に私たちを支えてくれるエキセントリック収縮とに分けることができます。

 

*厳密にいうと、歩く時などにもコンセントリックとエキセントリック収縮も

していますが、ここではわかりやすく説明するために分けて説明しています。

 

 

 

 

 

さて、この筋肉の使われ方が自律神経とどう関係するのかということです。

 

 

 

 

自律神経は基本的に意識しない部分で私たちをうまく調節してくれる神経です。

 

 

つまり、無意識上で私たちをコントロールしてくれています。

 

 

 

 

ここで鋭い方はお気づきかもしれませんが、

 

先ほどのエキセントリック収縮も無意識に支えてくれる筋肉作用でした。

 

 

 

 

 

そうです。

自律神経がアンバランスになっている方の筋肉は、

エキセントリック収縮なんですね。

 

 

 

自分が何か不安定であり、

自分を保ち、守り、安定させるために筋肉が縮んでいるのです。

 

 

 

 

私たちは何か怖いことがあれば、体をすくめます。

危険な状態だと脳が認識していれば、筋肉は縮むのです。

 

 

 

 

特に筋肉が縮みやすい部分は、

首・肩・背中・お腹・股関節です。

 

 

 

ここの筋肉が硬く縮んでいることで一番影響を受けるのが、

 

 

 

 

「呼吸」です。

 

 

 

 

 

 

私たちは

嫌なものに直面したり、感じたりすると、

キュッと体に力が入りますよね。

 

 

そして呼吸が小さく、速くなります。

 

 

 

 

 

人間関係や過去のトラウマ、自己否定感、この先の不安、恐怖感など、

これらが頭にこびりついているとき、体の筋肉は同時にこわばっています。

 

 

 

 

この頭(心)の状態と体のこわばりを連動させているのが自律神経の交感神経なのです。

 

 

 

 

特に、先ほどの筋肉の使われ方の②のエキセントリック収縮(耐える)状態になります。

 

 

 

気持ちが耐えていると、体も耐えるのです。

 

 

 

 

肺の周りの筋肉は縮み、姿勢も身構えるように縮みます。

 

 

 

心も体も緊張感のある状態になるのです。

 

 

 

*【心身相関・心身一如】

心と体を繋げている自律神経の詳しい仕組みはこちら

 

 

 

 

 

耐える、我慢を続けることで、

やがて自律神経はバランスを失う。

まさしく自律神経失調を起こすのです。

 

 

 

 

耐えている場所が痛くなり、

息詰まった状況が続くと息苦しさが現れ、

緊張感がある場面では首肩が張り、

不安定な環境や自分自身であればふらつくめまいが起こる、など、

不定愁訴が起こります。

 

 

 

 

体も心も伸び縮みしないような状態が自律神経失調症であり、

それを放っておくと鬱へと進んでいきます。

 

 

 

 

では、一体どうしたらいいのでしょうか?

 

 

 

 

それは、硬くなっている筋肉を元に戻してあげることです。

 

 

 

 

しかし、

脳は心も体も不安定、危ういと認識しているからこそ筋肉で耐えているのです。

 

 

それは、

体がアンバランスなのか?

心が不安定なのか?

 

 

 

無意識に硬くなっているために、自分で力を抜くことがなかなかしにくい状態です。

 

 

 

 

力を抜くための方法がたくさんあります。

 

 

 

瞑想、自律訓練法、ヨガ、マインドフルネスなど、

このような方法で自分をコントロールして力を抜くことができればいいのですが、

難しい方は一人で抱え込まず、一度専門家を尋ねることをお勧めします。

 

 

 

 

【最後に、、、】

 

 

自律神経失調症やうつ、パニック障害など、

精神的な問題だと思われている方もいるのではないでしょうか。

 

 

精神的に弱いから、、、

性格が良くないから、、、

自分が変わらなきゃいけない。。。

 

 

 

自分を変えたいのであれば、いきなり性格や気質を変えるのではなく、

体を変えることです。

 

 

深い呼吸、動きやすい体であれば、

自然と心も変わってきます。

 

 

 

そもそも精神的に落ち込んでいる状態や考える気力もないうつ状態では、

カウンセリングはなかなかうまくいきません。

 

 

 

まずは、体の硬さをゆるめ、

そして、呼吸ができる体になり、

脳に血液と酸素が行き渡るようになることが先決であり、根本です。

 

 

 

 

今回は自律神経と筋肉というお話でした。

 

 

 

どうかお大事になさってください。

 

 

 

 

心も体もさぁ、ここから。

 

 

大切なのは今ここから。

 

 

 

少しづつでも、前に進んでいきませんか?

 

 

 

 

最後までお読みいただきまして

ありがとうございました。