鬱(うつ)は甘えなのか? 神奈川の施術院ここからが解説
2019/10/24
鬱(うつ)は果たして甘えなのか!?
家族にうつの方がいる患者さんとの会話で、
「うつって甘えなんでしょうか?」
という質問がありました。
私の結論から言うと、
「うつは甘えではありません」
「うつとは無力感です」
と答えます。
何を無力と感じてしまっているのか?
自分のことを無力だと思い込んでしまっているんです。
または、
自分のことを表現してはいけない!と
思い込んでいる方もいらっしゃいます。
こう言った方は、
喉のつまりや、違和感、
胸が苦しい、息苦しい、動悸が激しい、
などの症状を訴える方が多くいらっしゃいます。
特にうつの方の根底には、
怒りの感情がくすぶっている方が本当に多くいらっしゃいます。
母親への怒り
父親への怒り
兄弟への怒り
夫、妻、上司への怒り
など。
その怒りのやり場や表現方法が分からない、
または怒りを出してはいけないなどで、
自分の怒りを表現することに諦めてしまっていることが多いんですね。
諦めという心情は、エネルギーが湧きません。
無気力にして、自分を表現しないようにしてこれ以上傷つかないようにする防衛本能なんですね。
この諦めた様子が周りの人は甘えに見えてくるのもあるかもしれません。
ですが、
うつの方の根底には、やり場のない怒りがあり、
その怒りを出さないように抑圧しています。
その怒りを持っているけれどその怒りの出し方もわからない。
そもそもそんな自分がいけないのではないか、という想いが頭を駆け回り。
そんな葛藤を繰り返し、疲れ果て、
自分を表現する気力が少ない状態にあるんです。
うつ状態では、横になって何もしていないようで、
実は頭の中ではいつも色々な葛藤が
飛び交って忙しい状態なのです。
うつは決して甘えではありません。
むしろ、
少ない気力体力でもがいているのです。
ご家族の方はこの辺を少しでも理解してあげられたら
お互いに楽になれるのかなと思います。